消費者問題や環境問題、景観問題、まちづくりへの提案など、体験したこと、考えたことを折々に書いています

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2012 12 21 鎌倉市平和推進事業 ‘今伝えたい 戦争の中の子供達’
― チケットを販売中です ―
今回は劇団「ぐるーぷ碧空(あおぞら)」のみなさんの公演です。

鎌倉市文化人権推進課と鎌倉平和推進実行委員会はこれまでに市内小中学校で、 沖縄戦を体験したAさんのお話を聞く機会を何度も企画してきました。
また今年はパレスチナで暮らす子どもたちの未来を救おうと活動をしている 「NPO法人 パレスティナ子どものキャンペーン」事務局長のお話も企画しました。

聞いている子どもたちは、遠い昔のことだけれど、あるいは遠い国の話だけれど、 自分たちは今日本で幸い幸せに暮らせていることに感謝したに違いありません。
あらためて、‘平和とは何か’を考える機会になればと期待し企画をしました。


 歌と朗読劇 「ぐるーぷ碧空」公演
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 第一部 『風よ 沖縄よ 対馬丸』
 第二部 『オラドール村物語』
 とき : 2013年 1月20日(日) 14:00開演
 場所 : 鎌倉生涯学習センターホール
 定員 : 280人 
 入場料 : 500円
 託児のご案内 : 2歳以上のお子様の託児をお引き受けします。
 申し込みは本日12月21日まで。
 問合せ 鎌倉市文化人権推進課 Tel.0467-61-3872

 詳細はこちらをご覧ください。 ≫ チラシ表 チラシ裏

  ご来場をお待ちしています!





2012 12 17 戸別収集が始まる鎌倉で売られているごみ排出用ネット


鎌倉市は来年度中にも全市で一部家庭ごみの戸別収集を始めます。
鎌倉駅前のTストアの家庭用品売り場で写真の商品を見つけたのでご紹介します。 上段の黄色のネットが戸別収集用に用意された「からすのあみちゃん」という名前のごみ排出用ネットです。 下段は通常のごみ箱で、“屋外すっきり”とあるように屋外置きのペールです。

この排出袋には「ごみ袋にかぶせるだけ、カンタンカラス対策、ネットを上げるだけのカンタン収納、おもりつきだから軽いごみも 飛ばされにくい、容器包装プラスティックなど軽いごみの散乱防止に、汚れたら丸洗いOK、 チェーンのおもりだから凹凸地面でもすき間ができにくい、風が強い日の散乱防止にも、フェンスに結べばより安心」 と表示されています。

黄色のネットを利用したごみステーションが カラスに襲撃され生ごみが散乱しているのを現在でもよく見かけます。 ネット方式ではカラスを完全に遮断できていません。
もっともごみ出し時に無造作に生ごみを袋の端に置いてしまえば、カラスはくちばしを伸ばします。 ごみ出しマナーの方がむしろ問題かもしれませんね!?

【参考】藤沢市ではカラス等の被害対策として次のような対策を市民にお願いしています。
戸建の場合、ポリバケツに入れる(風で倒れないように中にブロック等の重しをする)、ネットで包む ↑これは上の写真、シート・毛布等を掛けて見えないようにする、バケツや桶をかぶせるなど。 つまり景観はバラバラです。

そこで2003年に訪問したドイツフライブルク市で使われていたごみ容器を紹介します。すべてキャスター付き、緑色は紙専用、 ねずみ色は生ごみと紙以外の処理物用(例おむつ、電球、陶器類、オーディオテープなど)、生ごみは茶色の容器でした。


外国の環境首都を見習って、鎌倉では統一したごみ排出容器を市民に使ってもらって 世界遺産のまち・古都鎌倉の景観を守ってゆきたいと思いますね。鎌倉市に取り組んでほしいスマートな事業です。





2012 12 12 海岸に近い若宮大路に松が増えているのをご存じですか?
鎌倉市政を考える市民の会は一の鳥居から海岸に近い若宮大路の松並木の再生を願い、 神奈川県藤沢土木事務所、鎌倉市都市景観課とクロマツの補植事業を続けています。

12月11日午後、次回の補植箇所の点検と、強い潮風にさらされて若干弱り気味の黒松の 状態を確かめました。



実は今回某テレビ局から、 市民活動によって松並木が復活しつつある風景を取材したいとの 問合せがありました。植樹風景を取材したかったそうで、あいにく植樹は来春になり取材は中止となりました。

また往時の松並木の写真を提供してほしいと依頼があり、 鎌倉中央図書館資料室を紹介しました。 事前に私は資料室にお邪魔して、個人寄贈による写真や風景画を見せてもらうことができたのですが、 現代の若宮大路がいかに殺風景かを感じ取れる立派な松林の写真に驚きました。


しかし、これまで殺風景だった一の鳥居付近は少しずつ松並木のかたちを造りつつあります。 鎌倉市政を考える市民の会はこれからも毎年この活動を続けていく予定です。

世界遺産候補地のコア部分からこぼれてしまった二の鳥居から海岸までの若宮大路に、 鶴岡八幡宮を筆頭にして近隣の方々に、感心を持ち保全に参加してもらいたいと思います。
手入れをしない保全はあり得ない!みんなで保全活動を実践してゆきたいものです。

それから松の木肌を検診してみると、潮風同様に車の排気ガスは 敬遠したいもの、クロマツには心から同情します。 鎌倉中心市街地は電気自動車などに限定して優美な松を守れないものでしょうか。


△▽△ 文化庁は若宮大路の二の鳥居から海岸までの区間に、 松のみ植樹許可を出しているのですが、 なぜか駅前では今クロガネモチが赤い実をつけています。⇒

金持ちに通じる話から 縁起木として誰かが植えたのでしょうか?それとも鳥が種を運んできたのでしょうか?





2012 12 10 武家の古都・鎌倉世界遺産登録推進 3館連携特別展を堪能
12月2日まで開催されていた武家の古都・鎌倉世界遺産登録推進 3館連携特別展の3館すべてを巡りました。

左の写真は神奈川県立歴史博物館入り口展示で、下の写真はパンフレット。
神奈川県立金沢文庫と鎌倉国宝館、3館ともにじっくりと見学しましたが、 1館につき1時間30分はかかりました。展示物の内容は多彩で、 厚さ2pのカラー刷り図録(1200円)も素晴らしいので買い求めました。


神奈川県歴史博物館では壺や香炉など出土品の数々が、金沢文庫では文庫を創設した北条一族のことが、 鎌倉国宝館では寺社が引き継いできた仏像彫刻が記憶にとどまり、 私の脳細胞は現代から鎌倉時代に完全にタイムスリップしていました。 近代の別荘文化も現代の路地文化もどこかに飛んで行きました。




武士(もののふ)たちの 信仰(こころ)と 美術(かたち)
鎌倉国宝館では展示内容をタイトルが表現していました。 仏教美術が武家文化の基礎であり、信仰があればこその武家政権の維持だった、 政権を担う武士(もののふ)の祈りはどれほど強かっただろうと思わせる展示物でした。


  △ ▼ △ △ ▼ △ △ ▼ △ △ ▼ △ △ ▼ △ △ ▼ △ △ ▼ △


鎌倉国宝館で目を見張ったのは、頼朝と鎌倉武士の章で展示されていた「男衾(おぶすま)三郎絵詞」 (13世紀〜14世紀 東京国立博物館) でした。 埼玉県大里郡寄居町男衾という地名を子供ころによく聞いていたからです。

「男衾三郎絵詞は関東を舞台とした絵巻で、美しい妻を娶り都ぶりの生活を送る吉見三郎と、 醜女を娶って武芸に勤しむ男衾三郎という対比的な二人の兄弟武士を題材にしている。 関東武士の日常生活を活写した作として知られ、とりわけ笠懸の場面は中世武士の日々の 鍛錬を描いたものとして著名である。・・・・・」と解説されていました。

7世紀ごろ武蔵国の郡として成立した男衾郡は、 1896年(明治29年)3月29日 - 郡制の施行のため大里郡に統合。同日男衾郡廃止。

特別展に足を運んで歴史を知り、そして故郷を知ることになりました。




2012 11 17 武家の古都鎌倉、美しい景観の定義はみな違っていても・・・
さて、明日は第6回目の世界遺産ワークショップです。
鎌倉市の世界遺産登録活動に少なからず参加し、活動してきたわたしは、時々参加者の方々と 居心地のよい景観や美しい景観の定義について、意見の相違あるいは 好き嫌いの範疇での議論になることがあります。

ウィキペディアの「景観破壊」の項目に景観に対する観念について次のように書いてあったのですが、 対立?する内容を説明していますのでご紹介します。

『農村ののどかな風景がよい、という人もいれば、高層ビルの並ぶ都会的な街並みがよい、 という人もいるであろう。

現在の日本では、景観の意味構造がかなり崩壊している現状に、 価値体系も拡散する現代社会にいて特定の形態システムに安定した説話を新たに付与するのはほぼ不可能で、 公準的な役割を景観が果たすのはもはやむずかしいというスタンスがみえる。

清潔で整然とした町並みがよいと思える人もあれば、 雑然とした無秩序な町並みを決して美しいとは感じないが、 好ましいと思える人もいるだろう。同じ街並みを眺めても、 ある人は「人のぬくもりが感じられて懐かしい」と思い、 別の人は「古臭くて活気がない」と感じるかもしれない。』


世界遺産のまち、古都鎌倉、武家の古都鎌倉の景観に似つかわしい景観とはどんなものでしょうか? それを今わたしは追っているのですが、ホントにむずかしいですね。

でも・・・、鎌倉が発信できる「素朴で質実」の理念こそが持続可能な社会のあり方だ、という私の考え方はずっと変わっていません。




2012 11 16 飲料自販機、機会を相手に商品を買う生活は見直すべき
公益社団法人食品容器環境美化協会の活動助成金に申請しましたが、 ザンネンながら、鎌倉市の他の登録団体2団体が選ばれて、常盤道普請の会は もれてしまいました。活動の中身に自信があったので少々がっかり。

飲料メーカー団体の助成金だからウェブサイトで“自販機設置反対”と書いている 常盤道普請の会には助成はできない、ということかも知れないと想像しました。 まあ、仕方がありません。

本末転倒、理屈の合わない社会だとは思いませんか?
日本中で子どもたちの食育行事や講演会が開催されています。 あわただしいこんな時代だからこそ痛切に思います、 「対面販売」こそが人と人とのつながりをつくっていくのだと。 食育とは会話を交わしながら楽しい食事ができる空間づくりにほかなりません。

自販機が跋扈する日本の社会で、子どもたち(未来のおとな)の食生活を取り上げて大騒ぎをするならば、 機会を相手に商品を買う生活を見直す必要があると思います。 「すみません、これください」、「ありがとうございました」の会話が飛び交う日常生活は、 健全な人間形成への基本的な環境です。


住まいや住まいの周辺をきれいに保っていく行為は続けますが、 空き缶や空きビン、ペットボトルを拾い続ける行為は、いったい誰のために続けていくことなのかと考えます。 飲料メーカーのお手伝い?そうとも考えてしまいます。
事業者の本当のサービスとは、企業の社会的貢献とは・・・何なのでしょうか?
持続可能な社会とはどういうものなのでしょうか?

つい最近、自販機に飲料を補給するあるメーカーの若者が、過酷な労働により自殺したことが報じられたばかりです。




2012 11 10 韓国ソウルで体験した雨用傘袋への心づかい
この写真は3年前の写真で、雨の日の韓国ソウルでの体験ですが、 文具店の店先に写真のような傘袋がおいてありました。 今までに日本ではこんな心づかいを経験していなかったので 私はホントに感激しました。

なぜなら、左側に折り畳み傘用のショートサイズが、右側に長傘用のロングサイズが セットされていたからです。 長さだけでなく、多くの日本の店先にあるような、濡れた傘をしまうには幅が狭すぎる プラスティック袋ではなく、下の写真のようにゆったりとしたサイズでした。
この傘袋事件は、合理的で情の厚いお隣の国、韓国の国民性をも感じられる良い機会でした。

些細なことかもしれませんが、本当のサービスとは 安価で良いものを提供するだけではなく、こんな心づかいではないでしょうか。





2012 11 3 鎌倉大仏・大仏切通・北条氏常盤亭跡の史跡と文化財の見方 講演会
鎌倉の世界遺産と秘宝を訪ねる会主催の講演会のご案内です。講師は世界遺産登録推進協議会理事・同会の内海恒雄さんです。

  • とき…11月20日(火曜日)午後2時〜4時
  • ところ…鎌倉生涯学習センター
  • 参加料…1000円 先着50人
  • 申し込みは、はがきかFAXで、住所、氏名、電話、FAX番号を記入の上、同会・加藤ナミ子さんへ。 (〒251-0046 藤沢市辻堂西海岸1−9−7、FAX0466-33-3722)
  • ※ 11月1日から申し込みを受け付けています。
    ※ 11月1日発行の広報かまくらで紹介しています。

    ぜひご参加ください!







2012 10 24 日々のくらしと鎌倉の世界遺産 女性円卓会議 シンポジウム報告 
鎌倉生まれ鎌倉育ちの井上蒲鉾店のご主人、牧田知江子さんの商業、文化、国際交流など、 多岐にわたるお話を中心に、世界遺産登録と日々のくらしを語る井戸端会議風の3時間でした。

まだまだ男性中心の鎌倉では女性の円卓会議は違和感があるでしょう。 行楽シーズンまっただ中、聞いてくださる方があまりにも少なかったのは残念ですが、 7人の女性たちは鎌倉を愛し、鎌倉に根を下ろし、地道に、粘り強く、想いを行動に移しています。

こんな円卓会議を続けていければ、鎌倉の女性の元気で、停滞しているまちづくりが、 世界遺産をめざす鎌倉の人たちの意識が、変わっていくかもしれません。(期待を込めて)



自己紹介をかねた活動紹介原稿
ご紹介いただきました常盤に住んでおります山村と申します。本日はよろしくお願いいたします。

わたしは世界遺産候補地北条氏常盤亭跡周辺の美化活動をご紹介します。

みなさんは鎌倉市のアダプト・プログラムをご存じでしょうか。 配布させていただいたパンフレットでおおよその内容がおわかりいただけます。 本日市から参加の鎌倉市文化人権推進課青山(陽子)課長が環境保全課にいらした時につくられたものです。 現在鎌倉市内では9団体が各地で活動していて、活動の仕方はさまざまです。
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9月26日午前11時ころ、イコモスの調査団が北条氏常盤亭跡にやってこられたと聞いています。 地域のために始めたごみ拾いと除草活動ですが、6年間、地域のみなさんとさまざまな景観づくりに取り組んできて、 始めてよかった、お役に立ててよかったという思いを持っています。

鎌倉に初めて住んだのが32年前で、そのころの常盤市役所通りはゆったりと陽をあびた、ひなびた田舎という感じでした。 いつの間にか車の台数も増えて今は少し忙しい空間になりました。

実はアダプト・プログラムを始める前の常盤市役所通りや長谷隧道、長谷大谷戸の歩道など周囲の景観は手入れが行き届かず、 できれば歩きたくない道でした。生活環境を改善したいとの思いがわたしはとても強かったのです。

建長寺の高井さんが世界遺産ワークショップで「掃除は修行だ」と発言されたことを記憶しています。 まとめでも「もっと掃除をしてきれいなまちにしよう」と呼びかけておられたと思います。

私の子どもが小学生の時、奈良薬師寺で夏休み寺子屋体験をしました。 起床は4時30分、般若心経を読み、掃除をしたそうです。
実は我が家は臨済宗で、わたしも仏教徒ですから、このアダプト活動は毎日修行をしているんだという思いです。 ただの掃除ではなく武家の古都鎌倉で修行をしているんですね。(笑い)


わたし自身は現在週1回トングを持って、自宅から市役所通りの佐助あたりまで、 歩道と車道のごみ拾いを続けています。6年前開始当初は週2回のペースでしたが、 今は週1回でごみのない状態が保たれるようになりました。

たばこの吸い殻はなんと1回30本、1年が52週なので1年で1560本、6年で9360本、約1万本拾ってきました。 路上喫煙の防止に関する条例が施行されて、駅周辺は指導員が巡回して拾ってくれていますが、これが常盤の現状です。 喫煙者のマナーは決してよくありません。

缶やペットボトルは平均5本、1年で260本。6年間で1560本を拾ってきました。

実績などは今日の資料をご覧ください。 定例活動日への平均参加者数は約20人、回収するごみは45g袋で平均40袋くらいでしょうか。 通りから見える史跡や緑地のごみをずっと拾い続けています。 沿線の事業者さんや常盤町内会の方々も美化活動に熱心に参加してくれています。

市との協働事業ですから、活動で出てきた問題は、窓口の環境保全課はもちろん、 最近は特に世界遺産登録担当にも頻繁に、ほかにも道水路管理課、都市景観課、公園課などに随時連絡をしています。 いくつもの作業をお願いしてきました。

世界遺産候補地が日常のくらしにどんな意義を持ち、どんな影響を持つのか、 どう対応すればいいのか、くらしの現場から考えるという問題提起の答えは、 資料の6に書いた通り、「市と協働して史跡を含めた地域の未来を考える」の一言でまとめましたが、 これをきちんとやっていくには相当の努力も必要ですし、さまざまな方のご協力がなければやれません。
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私の市民活動のもう一つの拠点は「鎌倉市政を考える市民の会」です。 会のリーフレットを配布させていただいたので活動内容はご覧ください。

史跡を含めた常盤山一帯がどうすれば住んでいる人のために生かせるのかをご一緒に考えています。 最近常盤山を定期的に歩き始めました。

言いづらいのですが・・・、世界遺産登録に限らずまちづくりでは、 商業者や観光客の視点がクローズアップされがちです。 会では昨日も、住んでいる人が負担ばかり強いられるのではなく、 住んでいる人のためのまちづくりが必要だ、と話し合いました。

観光客の方にもほんの少し、ごみ処理やきれいな公衆トイレ維持の負担していただく、 観光税的なものをいただくことを始めるべきではないかという提案をしてきました。

さて、後半で商業者と市民の交流・交通・防災・世代間の問題・文化の継承など井戸端会議風にという段取りですので、 そこで何かほかにお話できればと思います。
以上です。





2012 10 23 鎌倉風致保存会 北条氏常盤亭跡 みどりのボランティアに参加
10月20日(土)午前9時30分から11時30分まで、北条氏常盤亭跡で鎌倉風致保存会が主催する みどりのボランティア(年2回開催)に、常盤道普請の会から3名が参加しました。 木柵付近をていねいに除草しました。

写真はタチンダイ平場です。風致保存会の野田事務局長から当日の作業内容と注意事項などの説明がありました。

9月にイコモスの調査のため市がていねいに除草などをしたため、 保存会の方々はこの日はタチンダイ中央を流れる水路の整備をしていました。 来年はヘイケボタルがたくさん飛んでくれますように。

「地元の人たちがもっと積極的にかかわるべきだ」、と言う意見があって、わたしも地元の 住友常盤自治会や常盤町内会が参加するべきだとは思います。
作業する人数が増えれば、予算をかけて事業者をお願いせずに、 法華堂跡など手つかずの場所も少しずつ整備が進むだろうと思います。 ですが、風致保存会も鎌倉市もそういった働きかけをせず、 溝を埋める努力をしてこなかったのも事実です。
新住民から言わせていただくと、“鎌倉風致保存会のブランドが敷居を高くしている”感じもします。


*次回は来年の6月頃の予定ですが、 来春3月には市内の中学生が卒業を迎えるころにボランティアに入ります。

みなさんもぜひ一度、 緑豊かな常盤亭跡のボランティアにおいでくださいませんか。

 ↑10月初旬彼岸花が満開のタチンダイ平場





2012 10 13 「日々のくらしと鎌倉の世界遺産」 連続シンポジウム22のご案内
こちらがご案内のチラシです。鎌倉市役所玄関に置いてあります。


世界遺産登録やその他の市民活動でこれまでずっとおつきあいさせていただいている「鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会」の福澤健次さんからシンポジウムの お誘いがあり、私も参加させていただくことになりました。

私の市民活動の拠点は「鎌倉市政を考える市民の会」と、この鎌倉アダプト・プログラム「常盤道普請の会」です。
常盤道普請の会の会員は男性女性が半分ずつで、活動のリード役の伴奏を私がやっている感じです。 一方、鎌倉市政を考える市民の会は男性が8割で、紳士たる男性ばかりですから環境はとてもいいですよ。 市政への提言など、着実に活動を続けています。

チラシの紹介では「史跡と環境保全に取り組んでいる主婦」としていただきました。ちょっと恐縮しています。 これまでにやってきたことを時間の許す範囲でご紹介できればと思っています。


円卓会議では、どんな鎌倉をどのような手段で若い世代に引き継いでゆけるのかを考えてみます。 打ち合わせでお会いした出演者は魅力的な女性ばかり。 秋の気配を感じる建長寺にぜひ足をお運びください。
世界遺産登録推進協議会 のウェブサイトはこちら ≫
福澤健次さんのブログ 山上楽雄(やまのうえのらくお)記 はこちら ≫
宮田一雄さんのブログ ビギナーズ鎌倉 はこちら ≫




2012 9 30 鎌倉市 違反屋外広告物は平成23年度に1122件もありました
今年も8月20日に、鎌倉市都市景観課が除却協力員のみなさんと違反屋外広告物県内一斉除却キャンペーンを実施しました。
平成14年度に8千件あった違反物は徐々に減少しているということですが、路上に設置される立看板やのぼり旗が増加しているそうです。 困ったものです!路上の立看板等は歩行者の通行の邪魔になり、災害や救急の場合は障害物でしかありません。
凛とした古都鎌倉の景観をつくるにはお粗末な状況です。観光都市鎌倉での商いのあり方が今こそ問われます。
整然としたまち並みは商店街の自浄能力でつくっていきましょう!


しかし、鎌倉に限らず、どうして日本は看板や広告物が多いのでしょうか。
看板屋さんという職業が成り立っているからでしょうか? 観光地に向かう幹線道路傍や空き地にも、ドラッグストアやンビニでも派手な看板が。 大きさも増している感じです。

セブンイレブン市役所通り店さんは他店舗のような背の高い広告塔は置いていません。 駐車場の圧迫感がなく快適な環境をお客様に提供できていると思います。

常盤地域で看板のセンスの良いのはトヨタやホンダといった自動車販売会社です。 それにアダプト活動をしてきて、最近気になっているのが東京電力やNTTの電柱広告です。 電柱広告の利益はどのくらいあって、どんな法律により許可されているのでしょうか。 道路など公有地に立っている電柱との関係はどうなっているのでしょうか。


鎌倉市景観計画では平成23年度までに鎌倉市屋外広告物条例を検討・策定するとしました。 景観計画の運用状況も気になるところですが、世界遺産登録が現在進行中であるのに依然としてその気配はありません。

世界遺産のまちとして、道路の狭い鎌倉では、鎌倉方式を考えるべきだと思っています。 居心地のよい空間は周囲の空間と調和がとれた時に生まれます。


屋外広告物とは(屋外広告物法第2条第1項)   次の要件をすべて満たすものです。 ア 常時又は一定の期間継続して、 イ 屋外で ウ 公衆に表示されるものであって、 エ 看板、立看板、はり紙及びはり札並びに広告塔、広告板、建物その他の   工作物に掲出され、又は表示されたもの並びにこれらに類するもの   (広告物を掲出する物件を含みます。)

屋外広告物の種類は、屋上広告塔、屋上看板、壁面看板、袖看板、広告塔、広告板、のぼり旗など、場所や種類ごとに 許可の基準が定められています。




2012 9 29 鎌倉市の屋外広告物掲出禁止区域は?
歴史的風土特別保存地区が該当します。
常盤道普請の会の活動区域は 大仏・長谷観音特別保存地区に入るので、これから地域の状況を調べてみたいと思います。

鎌倉市扇ガ谷1丁目のセンチュリー文化財団寄付地を見学した時に、写真の標柱を見つけたので 鎌倉市都市景観課に教えてもらいました。

「鎌倉市では神奈川県屋外広告物条例を運用しており、第3条で禁止地域について定めています。
当該地は歴史的風土特別保存地区なので、 広告物を表示し、又は掲出物件を設置してはならない地域です。
しかし、同条例第6条第1項、第2項で第3条(禁止地域)の適用除外のものが明記されています。 例えば、国及び地方公共団体の案内板及び掲示板や自己用のもので5u以下のものなどです。 つまり、適用除外要件を満たせば、設置することも可能です。」

ちなみにこの標柱は神奈川県が設置したようだとのお話です。
「社会生活を営む上で必要とされる最小限度の広告物は、規制の対象から除外されています」、と条例にありますが、 「最小限度」とは何枚まで可能なのでしょうか?
神奈川県屋外広告物条例のあらまし

神奈川県屋外広告物条例が鎌倉の禁止地域で厳密に守られているのでしょうか。 みなさんは商店の看板をチェックしたことがありますか。監視役になって、ルールを守らない看板は 撤去してもらいましょう。




2012 9 17 鎌倉殿入川 軽鴨のいる風景
長谷にお住いの宅見さんが犬のお散歩で殿入川を通りかかった折、悠然と泳いでいるカルガモを 見たと言ってこの写真を送ってくださいました。愛犬も興味津々の様子!
私もここを何度も通りますが、写真で初めてお目にかかります。 ご近所のときわ屋酒店で伺うと「毎年来ている」ということです。
数年前の冬場、北条氏常盤亭跡沿いの殿入川で川底に落ちて死んでいる可哀そうなタヌキを見たことはあります。

暗渠にされなかったこの殿入川は、折々に地域のみなさんがていねいに掃除をされています。 水は澄んで川底にはきれいな藻が見えます。

季語では夏鴨(なつがも)
― 他のカモ類の多くが冬鳥で冬にしか姿を見ることができないのに対し、 留鳥であるカルガモは夏でも見かけるために「夏鴨」と呼ばれる。
― 日本のカモの仲間では、マガモと並んで大形。くちばしは黒く、その先端は黄色いことからほかの鴨類と区別できる。全身が褐色で、 黒褐色の斑がある。顔は白っぽい褐色で、中央と眼帯に走る黒褐色の線が目立つ。雌雄同色。足はオレンジ色をしている。
■成美堂出版 『俳句の鳥・虫図鑑』から引用



鎌倉でカルガモに会えるのはどのあたりの水辺でしょうか?
インターネットで検索すると柏尾川と砂押川、滑川、神戸(ごうど)川の情報が見つかりました。




2012 8 27 この夏鎌倉常盤八雲神社に由緒が設置されました
鎌倉常盤八雲神社の由緒で地域の歴史を知ろう!

常盤八雲神社 由緒
常盤の鎮守 此の地は平安時代後期 梶原景時の領地であり、当社は治承年間(1177〜1181)年に 除災祈願のため建立された。慶長年間(1596年〜1617年)当村、矢澤与左衛門光広が 熊野社を勧請、これを八雲神社に合祀し、さらに明治時代村内鎮守、御嶽神社、諏訪神社の両社も合祀 された。牛頭天王(ごずてんのう)とも呼ばれた素盞嗚命(すさのうのみこと)を祀る当社の例祭(天王祭)には 現在も当時の天王信仰の最大さをうかがわせる神輿渡御が行われる。

伝説
昔、梶原にあった加護社のご神体が大雨で流された。それを見つけた農民が山に祀り麦飯を供えたのがおこりと いうものである。参拝の時、常盤の天王麦天王、竹の子びしゃくでみずかけろ、と唱えるしきたりがあるのは この伝説による。

祭神  素盞嗚命  速王之男命 伊邪那冉命
神徳  除災招福  農業守護  産業振興  良縁成就
例祭  七月




常盤の字名は歴史的なものが多いのですが、最近書店で売っている地図には掲載されなくなりました。 市役所通り沿いの字名を東から順にご紹介します。
また、常盤町内会は町内を上かみ中なか下しもと分けているそうですが、 まちの中心に近い常盤亭跡地域は上かみにあたります。

一向堂  桔梗山  御所ノ内  仲之坂  峯山  殿入下  常松下  殿入  大丸

常松下には唄山と呼ばれた山の中腹に諏訪神社跡があり、松飾などを焼くどんど焼きが今も行われています。

仲之坂の山を削ってできた住宅に住んで40年あまり、 地域の歴史をもっと知って、地域のみなさんといっしょに宝物を探してみたいと考えています。




2012 8 17 鎌倉市扇ガ谷1丁目 センチュリー文化財団寄付地を見学


鎌倉市が世界遺産ガイダンスセンターと博物館候補地として検討している鎌倉市扇ガ谷1丁目(無量寺谷=むりょうじがやつ)の センチュリー文化財団寄付地を、8月11日に鎌倉市政を考える市民の会のメンバーが見学しました。
三菱財閥発展の祖、岩崎小彌太[いわさきこやた]の別荘地だったところだそうです。 白い鳥居はオーナーのどんな想いを表現したかったのでしょうか。

市役所から歩いて5分とかからない静かな場所に、過去に美術館構想があったのだが、 地域住民の反対によって頓挫したものだと知りました。 鎌倉はあらゆる反対運動が盛んなどころですが、これは美術館として開館していたほうがよかったのにと思いました。 鎌倉の一等地にこれだけ広い場所が眠っていたとは知りませんでした。

施設整備費として財団から助成金があるとはいうものの、買い取りのための4億円3千万円の資金も必要です。 世界遺産ガイダンスセンターも博物館も、維持存続をし、赤字のない経営をしていくためには、 優れたマネージメントが必要ではないでしょうか?
たとえば少し奥まったこの場所へ観光客や市民がスムーズに通えるような回廊構想、道案内など、 が必要だと感じました。素晴らしい施設として2年後のオープンを期待せざるを得ません。

周辺は高級住宅街の一角ですが、駅からは路地を抜けてたどり着くといった京都とは違う鎌倉らしい風情の感じられるところです。




2012 7 25 めざせ! 世界遺産登録 北条政村 別邸
鎌倉常盤八雲神社で毎夏の行事のお祭がありました。境内の赤い提灯が地域に夏の風情を呼んでいます。 夏祭りは元気をもらえるのでホントにいいですね。毎年元旦、我が家の初詣は必ず常盤八雲神社から始まります。 鳥居の前を毎日通らせていただく八雲神社はまさに常盤の鎮守です。

さて、鳥居の上、階段の途中に手作りの白い箱が飾ってあって、見ると "めざせ! 世界遺産登録 北条政村 別邸"と書いてありました。 常盤地域のみなさんの世界遺産登録への意欲が伝わってきました。



この度鎌倉市は
 「みんなでつくる世界遺産のまち鎌倉 キャンペーン参加募集!!」 を始めました。  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みんなでつくる世界遺産のまち鎌倉(趣旨)
鎌倉世界遺産登録推進協議会は、「武家の古都・鎌倉」の世界遺産登録を目指しています。 しかし、鎌倉の世界遺産登録は、ゴールではありません。
大切なことは、登録された後に、 「世界遺産のあるまち」であることを生かし住みやすい魅力的な鎌倉のまちづくりを進めることです。

その第一歩として、登録に向けて市民の皆さまの盛り上がりを願い、 これからのまちづくりに対する関心の高まりを願い、 「みんなでつくる世界遺産のまち鎌倉」のメインフレーズをさまざまな場面で使っていただくキャンペーンを行います。

みんなでつくりましょう、世界遺産のまち鎌倉。
そのキャンペーン活動に参加しましょう。

 みなさんもぜひ応募してください!
 詳しい内容はこちらの鎌倉市世界遺産登録担当のサイトをごらんください。




2012 7 13 山梨県富士吉田市で見かけた世界文化遺産横断幕
富士山を「日本の宝」から「世界の宝」へ
先月箱根に向かう途中、忍野八海を見ようと 車を山梨県忍野村方面に走らせました。 途中世界遺産をめざす富士吉田市内の道路で写真の横断幕を見つけて、 おもわずカメラを向けました。 鎌倉には道路傍にこんな横断幕はありません。 あるのはJRの駅構内だけです。

その直後今度は茶色の建物が目に入りました。 ウェブサイトで調べると富士吉田市歴史民俗博物館でした。 見学はせず通り過ぎました。鎌倉には博物館はありませんが、芸術館はあります。それに武道館も。 この二つよりも先に博物館を作るべきだったと思うのはわたしだけではないでしょう。 歴史都市に歴史博物館がないのは"致命傷"だと多くの市民から不満が噴出しています。
富士吉田市歴史民俗博物館 のウェブサイトは魅力的です。
魅力という視点では鎌倉国宝館のウェブサイトはリメイクしてもいいのではないかと思いました。モッタイナイ。

<忍野八海>
忍野八海では中国人の団体観光客が大勢で楽しんでいましたし、その日宿泊した箱根のホテルでも 中国人の男性グループを見かけました。このホテルには韓国の航空会社幹部も宿泊している という話をルーム係の女性がしてくれましたが、自然を満喫できる魅力的な観光地として、 富士山と箱根はうまくつながっていると思いました。




2012 7 7 鎌倉の公衆トイレ事業 縦割り2本立てでいいのですか?
 平成22年2月に市民相談課主催の出前講座を依頼しました。
 ■市との意見交換会で確認できた内容は次にような内容でした。
  • 環境保全課が清掃管理をしているトイレは37箇所、光熱費を支払っているのが38箇所
  • つまり、公共施設白書32カ所以外に鎌倉駅東口など6カ所の公衆トイレも管理している。
  • 公衆トイレの設置・改修の予算執行は観光課が行っている。
  • (市有地がないので宗教法人敷地を借りても)廃掃法で自治体が公衆トイレを税金で設置する責務がある。
  • 寺社に対して公衆トイレの借地料は払っていない。
  • しかし、同じ鶴岡八幡宮内の鎌倉国宝館の場合は年間800万円を支払っている。
  • 公衆トイレが足りないと言う意見や苦情があるが、観光ルート上での調査はしていない。
  • 民間トイレの提供者は増えず、むしろ利用者のマナーが悪くて断ってきた例もある。
  • 公園海浜課は6公園1緑地の公衆トイレ計15カ所を一括管理をしているためトイレのみの光熱費は不明。


 ■市政を考える会から出たおもな意見
  • 観光ルート上で公衆トイレの位置や数を検討すべきだ。
  • 財政ひっ迫の折、利用者負担(=有料化)、受益者負担について議論する必要があるのではないか?
  • 今後宗教法人との関係が議論されることもあるから、市の考え方を整理しておく必要があるのではないか?
  • 『公共トイレ管理者白書』によると地方自治体の7割で管理台帳がないようだ。改修概要なども入れた台帳を整備する必要がある。
  • また、データはIT化するべきだ。


これまで名札がなくて鎌倉市の公衆トイレであること(管理者)がわからない、と言う点も指摘したところ、 観光課は意見交換後全公衆トイレに案内図を掲示しました。 ⇒
観光客は現在地が確認できるので地図として利用できるので、優れものです。
しかし、残念ながら記載ミスがあり、事業者との最終チェックを綿密にしたのか、 観光課の事業姿勢にも疑問を持っています。


市政を考える会は平成22年7月に、実施計画に改修が予定された寿福寺と天園公衆便所を見学に行きました。 現在は改修されバリアフリー化されています。<続きます>






2012 6 27 鎌倉の公衆トイレ事業 観光客と住人の関係をどう考える?
【鎌倉市公共施設白書に記載された公衆便所一覧】

公衆トイレ設置者の観光課から情報提供が無いことに驚きました!
私が所属する鎌倉市政を考える市民の会は、市民相談課が窓口の市政情報宅配便を利用して、 平成22年2月に鎌倉市が設置管理している公衆トイレについての情報提供をお願いし、その後意見交換を行いました。
担当課は鎌倉市観光課、環境保全課、公園海浜課の3課で、市民相談課も出席しました。

意見交換の目的を 「元日鶴岡八幡宮の休憩所内のトイレを利用したところ鎌倉市が管理していることを知り、 宗教法人のトイレを行政が管理することに疑問を持った。 観光地としての整備計画など、公衆トイレを会の研究テーマとして1年後を目途に提言を出したい」と説明しました。
当日は各課から情報提供があると思っていたのですが、環境保全課と公園海浜課から担当するトイレ事業が示されたのですが、 観光課からの情報はありませんでした。


休憩所内の女子トイレに平成22年の1月当時は何とペーパーの備えがなく、 入り口に紙販売機が置いてありました。 これの売り上げは八幡宮に入っていたようですが、昨年平成23年度予算で休憩所脇の公衆トイレはきれいに改修され、 現在はペーパが税金で設置されています!!


平成24年度になり『公共施設白書』が発表されましたが、第3章 用途別実態把握の(15)その他の施設、214ページに 記載された公衆便所の情報は、平成23年度の事業仕分けで提供された内容が更新されています。 <続きます>




2012 6 9 鎌倉風致地区を啓発する看板は自治会が設置しています
写真のこの看板は住友常盤住宅の緑地に自治会が昨年度自治会費で更新、設置した看板です。

警告  風致地区につき、公園及び道路等にごみ・空ビン等投げ捨てないこと。  植樹・草花を持ち帰ることは禁じられております。  住宅内でオートバイ等、騒音を出さないこと。  違反者は法律で処罰されます。  住友常盤自治会・鎌倉警察署 と書かれています。


今年1月13日のブログで鎌倉市が風致地区に設置している標柱を取り上げました。 住友常盤住宅地内には設置されていなかったので、住宅内本通りに平成24年度予算で設置を要望していたのですが、 都市景観課職員から「設置できない」との連絡をもらっています。 設置できない理由ははっきり教えてもらえませんでした。

私がこの標柱を設置してほしいと思った理由は、 もともと東坂の一向堂通りと西坂の仲ノ坂の双方に、ここは風致地区ですと書かれた縦長の看板があった ことを思い出したからです。住民が日常的に風致の意義を意識していく必要があると思っているからです。

実は10年以上前は街路の植え込みの草がツツジの丈を越えるほどでした。その光景にたまりかねて、 「ミセスグリーンの会」という草取りをする会を発足させたのですが、 そのミセスたちがツツジが枯れたあとの空地に、アフリカ原産のアガパンサスを植えました。

梅雨時はムラサキクンシランというように薄紫色の花が美しいですが、 その時期以外は街路の植え込みには不適切な代物です。 根が強くてツツジの生育に障ります。道路に葉が伸び車の往来の邪魔になります。 何と言っても冬場は葉の先だけが黄色く枯れて汚いのです。

多国籍な植物たちの景観は、すぐそこに世界遺産候補地大仏切通もある当地では 避けたいですね。 彼女たちにも風致の大切さを理解して欲しいと思っています。

昨日も草取りをしていたら中学生が大仏切通から迷って住宅内にやってきました。 公共空間は古都鎌倉からかけ離れた景観になってはならないと思っています。

街路樹愛護会を所管する鎌倉市公園海浜課に趣旨を理解してもらい、 平成22年度と23年度に作業センターさんの作業で100本ものツツジを補植できました。 現在は植込みができた当初のツツジ並木に復活させるべく、除草とツツジの管理に手間をかけています。

心地良い景観づくりのためにはきちんとした認識とたくさんの手間が必要です。




2012 6 5 みんなでめざしたい鎌倉市の世界遺産登録と平和推進実行委員会
私が参加している平和推進実行委員会の年間行事は、@5月3日の憲法記念日のつどい、 A市内小中学校で行う出前講話“平和”、B平和を考えるパネル展、C1月の平和のつどいなどです。

先日の会議で「世界遺産登録をめざす鎌倉市だから今年の平和を考えるパネル展(8月初旬)で 世界遺産に関連した展示ができないだろうか」と提案しました。 他の委員さんから「それは担当課がやればいいのではないか」との反論もありましたが、鎌倉市の後期実施計画で主要事業としているのですから、 あらゆる機会に世界遺産をPRしていくべきではないでしょうか。 市長自ら推進協議会の会長になって奮闘しているのですから、 職員のみなさんも一人ひとりが日常業務の上で世界遺産を意識すべきまさにその時です。
平和とは・・・<大辞泉>
1 戦争や紛争がなく、世の中がおだやかな状態にあること。また、そのさま。「世界の―を守る」
2 心配やもめごとがなく、おだやかなこと。また、そのさま。「―な暮らし」



国際連合教育科学文化機関=ユネスコ 〈ウィキペディアから引用〉
教育や文化の振興を通じて、 戦争の悲劇を繰り返さないとの理念により設立の意義を定めたユネスコ憲章の前文には 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」 との文言がある。

活動にあたっては、重点的に推進する目標として「万人のための基礎教育」 「文化の多様性の保護および文明間対話の促進」などを定める。 それに基づき、例えば前者に関しては識字率の向上や義務教育の普及のための活動、 後者については世界遺産の登録と保護、文化多様性条約の採択のほか、 歴史的記録遺産を保全する世界の記憶事業などを実施する。


今世界遺産登録への道を、鎌倉市、神奈川県、横浜市、逗子市の4県市は着実に歩いています。 鎌倉の世界遺産登録への市民の関心が依然として高まらないと言いつづけることはもうやめたいですね。 否定的な方たちには「それではなぜあなたは鎌倉に住んでいるのですか?」と尋ねます。
平和とユネスコ、平和と文化遺産、それぞれがつながり、 平和を願う心も、鎌倉の歴史と風土を愛する心も、同じようにとらえていくべきではないでしょうか。




2012 5 26 第14回かまくら市民活動の日フェスティバル 「防災とまちづくり」報告
5月19日(土)午前の開会式に来場した松尾鎌倉市長は着物姿で、 「今後も市民のみなさんとの協働を推進していきたい」と挨拶をされました。
←地下ギャラリーで、市長と市民活動運営会議のみなさん

 ◇◆◇ 地下ギャラリーのシンポジウム会場 ◇◆◇
午前10時30分から始まったシンポジウム「防災とまちづくり」には20名以上の方の参加がありました。
まちのかたちが違うそれぞれの地域でまちづくりに貢献されてきた4人のお話に対して、 来場者から「とても参考になった」という好い評価があります。 私自身も知らなかったまちづくりを伺うことができました。

 
   まず、まちづくりコンサルタントの建築家福澤健次さんから都市計画における防災計画の経過を説明してもらいました。 福澤さんはまとめで、「自主防災組織が出来上がりつつある鎌倉ではこれからさらに近隣との関係を耕していくことが必要だ」とおっしゃったのですが、 “耕す”という言葉が、昔はただの農村だった鎌倉にうってつけだと思いました。

   既成市街地の鎌倉市富士見町の澤田正夫さんは、
「湘南モノレールと横須賀線の踏切が通る富士見町では 住んでいる町の不便さを解消するために活動をしてきて、苦情の出ないまちづくりができた。 新潟県山古志村に研修に行ってきたが鎌倉と重なるところがあった。 とにかく一人ひとりの災害意識が薄いことを心配しているが、自分の命は自分で守ることを肝に命じなくては ならない」と報告。

   開発された住宅の例として梶原山の市川和夫さんは
「町内会館が人の輪を作っている。 梶原山自主まちづくり計画にはまちの歴史が盛り込んだがまちの良さを理解すれば災害に強いまちになっていくはずだ」と できあがったばかりの自主まちづくり計画の個性を強調。

   海に近い住宅地の材木座の蔵並俊司さんは
自治会では毎月防災会議をおこなっていて、歩いて避難地域を探した。 避難経路の看板も掲示したが、道路など他の面でももっとやることがあるんじゃないかと思っている」と、 海沿いの住宅地の緊張感を伝えてくださいました。

   材木座の建築家梅澤典雄さんは、「材木座の人たちは元来祭り好き、酒好きの人たちが集まっている。タブの木公園は 地域の人たちが作った。遊ぶ会、まちづくりの会、勉強会などを続けていく」と、人が地域の財産だということを感じさせる報告でした。

ブログ「鎌倉の世界遺産登録を考える」 で高木規矩郎さんがこのシンポジウムを報告されていますのでこちらもご覧ください。
※報告の内容については多少聞き間違えがあるかもしれませんがお許しください。


   我が家の防災対策はひたすら家の片付け
モノが増えることはあっても減らない日々の生活。現在の我が家は両親と私たち2世帯分のモノが たまり続け25年が過ぎてしまいました。そこで、 東日本大震災後とにかくシンプルなモノの少ない生活を完成させたいと思うようになりました。 素朴で質実、武家の古都鎌倉らしい!?我が家が、防災対策を兼ねためざすべき究極の生活スタイルです!

みなさんのお宅では防災対策はすすんでいますか???




2012 5 15 鎌倉の自治町内会必見! シンポジウム「防災とまちづくり」開催
鎌倉景観研究会と鎌倉市政を考える市民の会が5月19日(土)午前10時30分〜12時、 第14回かまくら市民活動の日フェスティバルで シンポジウム「防災とまちづくり」を企画しました。 会場は鎌倉市生涯学習センター 地下ギャラリーです。

東日本大震災後、鎌倉市はハザードマップの更新を続けています。 日々着々と総合防災対策が練られていると市民は信じていますが、 一方で危機管理はまず自助から始まるとすれば、自治町内会レベルでこれまで以上に真剣に自主防災について考える時期です。
そこで、市内3地域の代表者に、これまでとこれからの防災まちづくり計画について お話していただきます。自治町内会のみなさんの必ず参考になることでしょう。

 ◇◆◇ プログラム ◇◆◇
 1. 趣旨説明
 2. 都市計画における防災計画 鎌倉市まちづくりコンサルタント
 3. 1)既成市街地 : 鎌倉市富士見町
    2)開発された住宅地 : 梶原山
    3)海に近い住宅地 : 材木座
 4.質疑応答
 みなさんのご来場をお待ちしています!




2012 5 4 第14回かまくら市民活動の日フェスティバルが開催されます
日程は5月18日から20日の3日間。NPO法人 鎌倉市市民活動センター運営会議 フェスティバル実行委員会 が主催します。今年初めて常盤道普請の会も参加します。ぜひご来場ください
今年のテーマは "暮らしやすい街づくりをめざしてーあなたのできることー"
5月18日(初日)は参加団体のための日で、 投票によるパネルコンテストがあります。わたしもこれから知恵を絞って パネルづくりにとりかかります。参加団体からのPR文、メッセージが貼りだされます。 横のつながりを作るきっかけの場として?オープニングパーティも組まれました。
19日と20日は鎌倉学習センターのロビーで毎回好評の似顔絵コーナー、 お茶やその他の販売を、ホールではバンドや合唱、シンポジウムなど、 さまざまな催しが予定されています。
詳細はこちらのウェブサイトを

フェスティバルに参加する目的は・・・アダプト・プログラムの拡大
1.フェスティバルに参加する目的は、 もちろんこれまでの会員のみなさんの地道な活動をPRすること、 2.大勢の方に"アダプト・プログラムの仕組みを知ってもらうこと、 3.そして、第3次まち美化行動計画に盛り込まれたように、市内各所に新しいアダプト団体が生まれてくれることです。

鎌倉市環境保全課 まち美化行動計画についてのウェブサイト

市民活動の進化には連携と共同が必要!
このフェスティバルを通じてお互いの団体が連携や共同をし、 時代をキャッチアップしたまちづくりをすすめていけるようにと願っています。 市民活動はボランティアですからできるだけ効率よく時間を使いたいと思います。
(数年前に参加した「自治基本条例策定市民会議」は実を結ばない会議体でした。 二度とあのような時間の浪費はしたくないと思っています。今は振り返りたくもありません。)




2012 4 26 世界遺産登録を前に、もう少し緊張感が欲しい鎌倉市 
もう桜が散るというのにまだある 路面凍結看板

常盤市役所通りは冬季は特に気温が低い地域です。この冬は零下の日がどれくらいあったのでしょうか。 わたしも運転にはかなり神経を使っていました。
さて、鎌倉市は昨年12月始めに「路面凍結 スリップ注意」と書かれた看板を 長谷隧道から八雲神社の間に4箇所設置しました。右下にあるのが看板の拡大写真です。
市内に設置されている看板総数や、 どの程度の費用をかけてどう管理しているのかを市に聞いてみたいと思います。



四季を捉えて仕事をするのは民間事業者なら当然 
この看板は去年は確か3月末に撤去されていたはずですが、今年は桜が散るのにまだ片付けられていません。 一昨年もこちらからお願いして「連休前に片付けます」と返事をもらっています。 市民の通報がなければ片付かない状況にまた舞い戻りました。

世界遺産登録への市民の盛り上がりが足りないのも問題ですが、 市の職員こそ、一人ひとりがもっと真剣に取り組むべき事例として紹介します。





2012 4 21 鎌倉常盤山から住友常盤住宅を眺めると・・・

世界遺産候補地 山に溶け込む屋根色は何色がいい?
かつては杉林やススキが自生し、うっそうとした山だったであろう、住宅地の風景です。 鎌倉時代から続いた山の風景は失われました。だからこそ、こんな鎌倉丘陵地区域の景観はどうすべきかを考えます。

この写真は野村総合研跡所跡地のある鎌倉常盤山の尾根から見た世界遺産候補地大仏切通側の山です。その手前の屋根群は 大仏切通に連なっていた山を造成して(平らにして) できた住友不動産が販売した住宅です。 山をつぶしたのですから、山桜の色を損なわない決して邪魔をしない屋根色でなければならないと思いました。 景観法でどこまで規定できるのでしょうか。


鎌倉市の3大緑地のひとつ 常盤山の尾根歩き
常盤山にある野村総研跡地は、鎌倉市が埋蔵文化財センターとして整備を検討している所です。 つい最近2回、この常盤山の尾根を歩きました。目的は北条氏常盤亭跡を囲む山の事情を見ようというものです。 鎌倉市政を考える市民の会の松山さんと中村さん、それにわたしの3人で歩きました。 予想をはるかに越える山の深さを、25年もすぐそこに住んでいるのに知りませんでした。

世界遺産登録を機会に、史跡や常盤山が住んでいる人の憩いの場になれるのかを考えながら、 また尾根歩きを続ける予定です。

 常盤山をごいっしょに歩いてくださる方を募集しています。




2012 4 18 国民1人当たり石油にすると1日に10リットルを使っています!
そう言われればそのくらいは毎日使っているだろうと思いました。
1月21日に開催したNACS神奈川分科会と財団法人電力中央研究所の共催事業、 「エネルギー・環境セミナー」には悪天候にもかかわらず70人以上の方にご参加いただきました。 この1年政治家や知識人、NGOなど多くの人々が原発の是非やエネルギーのあり方の議論を続けています。 遅くなりましたが、ご参考までに私からのご報告です


後藤久典主任研究員は講演の締めくくりで次のような「まとめと問いかけ」をされました。
  • 再生可能エネルギーは、技術進歩によるコスト低下の可能性はありますが、安定して電気を送るためにもコストがかかります。どのくらいのコストなら許容できるでしょうか。
  • 暮らしの中での節電・省エネは今まで以上に重要です。昨年の夏の経験を踏まえて、どのような取り組みができるでしょうか。どのような情報があると便利でしょうか。
  • 電力自由化や新たな電気料金メニューは暮らしをどう変えるでしょうか。
  • スマートグリッド、スマートハウス、HEMS・・・などいろいろな技術やシステムについて、生活者の立場で考えるとどのようなものが必要でしょうか。

  • 国土の広さは世界で62番目、人口は10番目、しかし、使っているエネルギー量は世界で5番目。 こんな日本をみなさんはどう思いますか?




2012 3 20 鎌倉の飲料自販機事情 風致対応色とは?
これは鎌倉市常盤市役所通りにある自販機で、昨年末に所有者の樹ガーデンさんがコカコーラ色の赤を ちょっと鮮やめの黄緑色に塗り替えました。現在は1台減らして黄緑色2台が並んでいます。


この写真は鎌倉市長谷寺の見晴台に置いてある自販機。鎌倉市内でこの色の自販機を見たのは初めてです。



この2枚の写真は鶴岡八幡宮三の鳥居付近に置かれている自販機。 八幡宮向かいの駐車場側に整列した自販機は8台、八幡宮側に3台、ともに 業界が推薦する「景観対応推奨カラ―のグレイッシュなベージュ色」に統一されています。

しかし、最近若宮大路沿いに並ぶ自販機には、下の写真のように色鮮やかなシールが貼られています。 これでは景観対応の定義は何ですかとたずねたくなります。 このシールに惹かれてつい買ってみたくなるのでしょうか?


そして鶴岡八幡宮休憩所に行くと残念ながら従来通りの色で景観対応色ではありませんでした。 休憩所前にあったもう1台の自販機脇面の絵に「鎮守の森を守る運動を応援しています」 とあるのを見つけました。 寄付活動ができる自販機があることは知っていましたが、 鎮守の森を守る運動を応援する自販機は初めてです。


■□ 他市ではこんな取り組みをしています。□■
すでに世界遺産となった石見銀山。市内の赴きのある自販機はうらやましいですね。

埼玉県川越市内では建物の壁と自販機を一致させています。 色はグレーに統一しているそうです。

ところで、世界遺産登録をめざす鎌倉には1000台以上の飲料自販機があり、 鎌倉地域にはそのうちの3分の1が設置されています。
まち美化を担当する環境保全課は回収容器の設置状況を調査しているために設置数を把握しています。 今後はウェブサイト等で公表される予定です。

観光客、特に学生などへのおもてなし!?とは言われても景観を損ねる場面が多いので、 住人の多くは何とかならないかと思っています。 住んでいる私は屋外でも屋内でもあまり利用しませんが、 飲み物が必要な時にはできるだけ紙コップ式を選ぶようにしています。

それに、今はどこにいてもすぐそこにコンビニエンスストアがありますから 観光客の皆さんに自販機不買観光をおすすめしたいです。
売れなければ撤去する、そうすればまちがすっきりとして、景観もよくなる。こんな正の連鎖をお願いしたいです。
景観を損なう自販機のあり方について、 万が一災害に見舞われた時には瓦礫とならないかと心配する自販機や看板について、 素朴で質実、武家の古都・鎌倉らしい議論をもっと真剣にやるべきだと思っています。
自販機のあるまちづくりが本当に必要か、あるいは自販機のないまちはどうなるのかも。
自販機減らそうキャンペーンサイト
自販機減らそうキャンペーン FoE Japanサイト




2012 3 8 「県民が見た世界遺産写真展」を開催中 3/18まで
みんなで鎌倉を世界遺産に!
横浜市本郷台にあるあーすぷらざで、「県民が見た世界遺産写真展」が行われています。 1月から始まっているこの写真展に、鎌倉も世界遺産候補地の写真などを掲示しています。 ちょっと地味めなところが鎌倉らしかったかな。 私が見学したのは始まってすぐの土曜日で、雪の日で悪天候だったせいか、 見学者は10人程度でした。イタリアや東南アジアの写真が印象に残っています。
この企画も「武家の古都・鎌倉」の応援のひとつでしょうか。 一昨日の夜もロケ車が市役所に入っていくのを見かけましたが、鎌倉が舞台のドラマも放映中です。 登録が現実味を増してきたので、さまざまなところで鎌倉の出番が増えていますね。

登録が実現するためには市民の盛り上がりが何よりも重要な要素。 世界遺産登録のために市民ができることを地道に探してゆきたいですね。

住んでいる人や訪れる人のためだけではなく、鎌倉を次世代に引き継ぐ方法として 世界遺産登録は最高の手段であるはずです。




2012 3 2 "フクシマをあきらめない" 和合亮一 詩の礫(つぶて)
サイン会で参加者と談笑する和合さんと手前谷川さん 今や世界的な知名度はカマクラよりも高いかもしれないフクシマ。ナガサキ、ヒロシマと同じように 放射能のまちとして。
1月22日に(日)に行われた鎌倉市主催の「平和のつどい」で、和合さんは福島の震災後を、ご自分が撮り続けている写真を 映しながら伝えました。
谷川賢作さんとのコラボレーションは押しつけがましくなく、 福島の人々のこころの叫びを会場のみなさんに届けてくれました。

東日本大震災から1年が経とうとしています。まちはすっかり明るくなりました。電気をむだに使ってはいませんか。 震災後の緊張感を忘れずに、エネルギーの未来を考えたいですね。



つどいの最後に全員で合唱した歌をご紹介します。♪
和合亮一作詞 新実徳英作曲 「あなたはどこに」
あなたはどこに居ますか。
あなたの心は風に吹かれていますか。
あなたの心は壊れていませんか。
あなたの心は行き場を失ってはいませんか。
命を賭けるということ。
私たちの故郷に、命を賭けるということ。
あなたの命も私の命も、決して奪われるためにあるのではないということ。 (2011.3.18)

会津・漆の芸術祭2011 〜東北へのエール〜 和合亮一 「詩の礫」
新実さんが自ら歌っているYOU TUBE



2012 2 22 休日の鎌倉の交通問題を考えるワークショップ 開催
昨年11月27日に行われた世界遺産ワークショップには、建長寺宗務総長の高井住職が 寺社代表として出席されました。 私はAテーブルの交通問題で進行役を担当させていただいたのですが、住職は、「そもそも頼朝が入りにくく出にくく作ったのだから、渋滞を解消するにはトンネルでも掘るのかと言いたい」 とおっしゃったのでした。
この当然の道理を現代人は無視してきたのではないでしょうか。二の鳥居付近の美しい松並木が そのことを教えているように思います。


「三方を山に囲まれたまちの往来には車は不向きです」と私からもお願いしたいので、 鎌倉においでの際は電車をご利用いただけるように、ブログ上にテロップを流すことにしました。 鎌倉においでの際はご協力をお願いいたします。


もちろんこれから、住んでいる人にも訪れる人にも利用しやすい鎌倉の交通環境を 真剣に議論していかなくてはなりません。 パーク&ライドの再整備、自転車利用環境の向上、歩行者に配慮した歩道環境の整備、 そして、中心市街地への車の乗り入れに課金するロードプライシング、それに安易な駐車場の設置についても。

数年前の日経新聞ですが、アメリカカリフォルニア州デービス市が幹線道路の9割に自転車専用通路を設け、 自転車の利用を後押しする、という記事が目にとまりました。 デービス市の「成長の指針」はコンパクト、省エネ、省資源、人間優先、市民参加だそうです。 鎌倉にもこんな指針ができると本当にいいですね。

世界遺産のまち(?)、古都鎌倉をどう次代に残して行くのかを 多くの人に真剣に考えて欲しいと思っています。交通問題は鎌倉にとって大きな課題です。



ワークショップの内容
休日の鎌倉地域の交通渋滞解消や住環境と観光・商業環境が共生できる交通施策について 市民と商業者の皆さんが一緒に考え話し合うワークショップです。
*20日に募集を締め切っていますが、ご案内します。
  • 2月25日(土)/3月5日(月)午後7時〜9時
  • 鎌倉市役所 第4分庁舎 811会議室
  • 参加費は無料
  • 問い合わせ先 鎌倉市都市整備部交通政策課
    TEL046716113658 (直通) FAX0467-23-8520
    Eメール koutsu@city.kamakura.kanagawa.jp



2012 1 30 神奈川県土に適している樹木とは


神奈川県風致地区条例で鎌倉は第2種風致地区に指定されている地域がほとんどです。 神奈川県のウェブサイトから引用した第2種風致地区の説明文はご覧のようなものですが、 自宅内には周囲の山と一体化した木を植えましょう、と言っています。

先日鎌倉市都市景観課風致担当職員にどのような樹木を推奨しているのかをたずねたところ、 みどり課のウェブサイトを紹介してくれました。
「まち並みのみどりの奨励事業」 3樹種の紹介


三浦市逗子市平塚市などでは風致地区のウェブサイトで神奈川県土に適した樹木一覧表を 掲載し、参考にしてくださいと説明しています。 「鎌倉も日常的な認識を持ってもらえるようウェブサイトに樹種を掲載すべきではないか」と提案しました。

以前ブログに書いた市域全体の河川地図も河川課のウェブサイトには掲載されていません。鎌倉市の仕事は丁寧さに欠けているようです。 他市でやっていることをなぜ鎌倉がやらないのかが不思議です。

よいまちづくりを市民と一緒に作っていこうと考えるなら、必要な情報をウェブサイト上で提供すべだと思います。 インターネットで簡単に検索できる時代に対応すべきです。

みなさんは神奈川県土に適している樹木があるのをご存知ですか?

神奈川県土に適している高木・中木・低木及び芝等pdf



2012 1 18 参加者募集! NACS神奈川分科会 エネルギー・環境セミナー
セミナーのご案内です。神奈川分科会代表の市川幸一郎さんのご案内文を掲載します。ぜひご参加ください。

<セミナー内容>
平成24年1月21日(土)午後に、※NACS神奈川分科会と財団法人電力中央研究所の共催にて、エネルギー・環境セミナーを開催いたします。 タイトルは「〜自然エネルギーからスマートグリッドまで〜 どう変わる? 私たちのくらしとエネルギー」です。

※NACS神奈川分科会とは、消費生活に関するわが国最大の専門家集団である 「公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(通称NACS)」の中で、 横浜市を中心とした神奈川県内において活動している団体です。



震災以降、太陽光発電に代表される再生可能エネルギー(自然エネルギー)が注目を集めています。 ただ、まだまだ私たち一般消費者にはよくわからない事が多く、戸惑うことが多いのが現状です。 また、昨今は消費者トラブルも増えており、それ故ますます活用することが難しくなっています。

そこで、今回のセミナーでは、エネルギー(電力)を安定的にかつ持続可能なものとして成り立たせるために必要不可欠な技術や制度は、現在どのようになっているのか、またそれらは私たちのくらしにどのような影響を与えるのか、電力中央研究所の後藤久典主任研究員より解説いただきます。

スケジュールですが、13:30より後藤主任研究員のご講演、休憩を挟んで、15:15より申込の際にいただいた質問を中心に質疑応答を予定しております。 申込の際にはぜひ質問も合わせてご記入いただきますようお願いします。

<申込方法>
申込方法等詳細は、添付してありますチラシをご覧ください。
なお、不明な点についてはNACS神奈川分科会代表の市川(090-1731-8022)までお問い合わせください。 皆さまからのお申し込みをお待ちしております。
電力中央研究所セミナーチラシpdf




場所は、JR根岸線本郷台駅(JR東海道線大船駅より根岸線で1駅戻る)にあります神奈川県立地球市民かながわプラザ映像ホールです。






2012 1 17 美的センスは日本より上!?韓国ソウル
ソウルで2か月ほど生活する機会がありました。 忙しいツアーではできない韓国の日常を経験する中で、 韓国の人たちの 生活スタイルが合理的でサービス精神に溢れていて、しかもものづくり(衣食住)のセンスは良く、 日本人よりも明らかに上を行っているではないかと思うようになりました。 成長著しいと言われる理由を肌で感じて帰りました。

今私はカルチャーセンターで韓国語を学んでいますが、日本と韓国の互いの言葉を習う人の割合はまだ1対25だとK先生が教えてくださいました。 テキストの文章から当然文化を知ることになり、 朝鮮半島から日本に多くのことが伝わってきていることを感じています。 近い将来もっと韓国語が上手に自由に使えるようになって、夫とともにリタイア生活はお隣の国に お邪魔できたらなあと思っています。

(写真は成均館大学の結婚式会場で見た屏風の一部で、刺繍がほどこされています。)




2012 1 13 鎌倉風致地区を知らせる標柱は全部で56本
この標柱が立っているのは仲の坂通りの上り口で常盤町内会地域なのですが、私が住んでいる自治会内には1本も設置されていないので 鎌倉市都市景観課に自治会を通して設置をお願いしています。

担当職員は「現在、この風致地区を示す標識を地区内各所に全56本設置しております。 また毎年、風致地区の周知のために設置候補地等の検討をしており、年1本程度設置 し、順次、増設しているところです」と説明してくれました。

確かアルミニウム製で1本10万円近い値段ということですから、新規設置も更新も予算上10年単位で時間がかかってしまいそうです。 私は「これでは到底足りないから、自治町内会の掲示板(市有地に許可をもらって設置している)を利用して “風致”を日常的に住民に意識してもらうのはどうか」と提案しました。 (その後何ら行政の対応に変化はありません2012/11/3) 56本はどこに設置してあるのか機会があったら聞いてみたいと思っています。(まだ聞いていません2012/11/3)


風致とは ・・・ 自然の風景がもつおもむきが維持されていること

風致地区制度を鎌倉市のウェブサイトでは次のように説明しています。
「風致地区制度は、都市における良好な自然景観を保全し、自然と調和した緑豊かなまちづくりを目的としたものです。 現在、鎌倉市には約2,194ha(市全域の約55.5%)の風致地区が指定されています」。


土地を買って新築する際には風致地区行為許可を受けているので風致についての指導を受けているはずですが、 中古住宅を買った人や賃貸で住んでいる場合、「風致地区ってなんですか?」とたずねる人もいます。 当地を始め鎌倉の風致地区のほとんどが第2種風致地区で、建物は8メートル以下、建蔽率は40%以下、道路側からの壁面は1.5m後退が決められています。

日常何も考えずに歩いているとこのルールがきちんと守られているかなどと考えはしませんが、 美しいまち並み、一帯化した景観をつくっていくにはこの認識が欠かせないと思います。

鎌倉の緑を享受する人には、1年に一度は風致の意味を復習し、周囲の自然を知り、 景観とまちづくりのバランスを考え直す時間が必要だと思っています。



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