私たち鎌倉市民は、自らの自動車利用を自粛し、徒歩と公共交通を中心とする交通環境を創り、
古都鎌倉の歴史的遺産や風土を活かした新しい街づくりを進めることを宣言します。
その実現に向けては地区で働く人たちや遠来の顧客とともに手を携えて進めます。
私たち鎌倉市民は、
「歩いて楽しい街」、
「静かできれいな街」、
「子供や高齢者にやさしい街」、
「電車やバスが利用しやすい街」、そして
「市民と遠来の顧客が共生しやすい街」をつくります。
私たち鎌倉市民は、この宣言の精神が湘南地域へそして全国にひろまることを願います。
平成 年 月
鎌 倉 市
地球温暖化防止のための、鎌倉市民の交通エコ度は進んでいるのでしょうか。
■10月19日(水)午後、鎌倉商工会議所ホールで行われた、鎌倉市主催の
「シンポジウム どうする!休日の鎌倉の交通渋滞〜地域の活性化につながる交通政策を考える〜」に参加しました。国土交通省関東整備局と神奈川県が後援し、
参加者は9割がスーツ姿の男性で、1割が女性だったと思います。市職員もかなり参加していました。
第1部ではこの本の著者である久保田尚埼玉大学教授の基調講演と交通政策課宮崎隆課長代理による鎌倉市の交通渋滞の現状報告が、第2部では建長寺住職ほか6名によるパネルディスカッションが
行われ、過去の検証とアドバイス、数々の示唆に聞き入りました。
コーディネーターの岸井隆幸日本大学教授は、「世界遺産登録だけが土俵ではないが・・・、東京を中心とした日本の観光が上海、北京、ソウルと肩を並べて行くには鎌倉ががんばらないと、
公共交通よもっとがんばれ!」とまとめられ、鎌倉が負う別の役割を提案されました。
鎌倉では平成5年から13年まで2期8年を務めた竹内市長の時代にパークアンドライドや環境手形などの交通政策が進められましたが、
この10年は、JR湘南新宿ラインによる関東地域の観光客の増加、ハイブリッド車などの環境配慮型車の登場、カーナビ技術の向上、
市街地のコインパーキング化による街のかたちの変化などを、パネリストのみなさんも特記事項として挙げています。
ご発言をわたしが提案にまとめてみました。
人と車と商業(観光)が共生できるまちづくりの方法を、全員サッカーで、探り、知恵を出し合い、時には譲り合って、
日本でのパイオニア的なまちづくりを進めましょう。
中心市街地への車の乗り入れがロードプライシングにより少しでも削減できたら、
正月三が日と同じ透明感のある空気が日常にもあったなら、観光客には最高のおもてなしになり、もちろん市民生活も豊かになるはず。
街のかたちを、時には大胆に変えていくチャレンジ精神が必要ですね。
ウィキペディア ロードプライシング
広報かまくら10月1日号3P